2025年7月25日(金)、群馬クレインサンダーズの本拠地であるオープンハウスアリーナ太田を舞台に、第3弾となる「O-EN KIDS チャレンジ 車いすバスケアカデミー」が開催されました。
この「O-EN KIDS チャレンジ」は、株式会社オープンハウスグループが主催する、スポーツや様々な分野に挑戦したいという夢を持つ子どもたちに、安全で楽しく経験できる機会を提供する取り組みです。これまでに「野球アカデミー」や「陸上アカデミー特別教室」を通じて、多くの子どもたちの「やってみたい」という気持ちを後押ししてきました。
今回は、日本車いすバスケットボールアカデミー、群馬クレインサンダーズ、太田市の協力のもと実現。オープンハウスグループが掲げる「挑戦する人や組織を応援する」という企業姿勢を体現し、パラスポーツとの出会いが子どもたちにどのような気づきと喜びをもたらしたのか。
本レポートでは、初めての車いすバスケットボールに目を輝かせる子どもたちの姿と、会場に溢れた温かい「応援」の様子をお届けします。
<イベント概要>
【O-EN KIDS チャレンジ 車いすバスケアカデミー】
主催: 株式会社オープンハウスグループ
協力:日本車いすバスケットボールアカデミー、群馬クレインサンダーズ
日時: 2025年7月25日(金)15:00~16:30 (受付開始:14:30)
場所:OPEN HOUSE ARENA OTA メインアリーナ
熱気と期待に包まれたアリーナ
イベント当日、群馬クレインサンダーズの本拠地でもあるオープンハウスアリーナ太田には、これから始まる「初めての体験」を心待ちにする子どもたちと、その挑戦を見守る保護者の皆さんが集まりました。
受付が始まる14時30分には、すでに多くの家族連れの姿が。開会を告げる15時、アリーナに足を踏み入れた子どもたちの「わぁ!」という歓声と、その瞳に宿る期待の光が、この日の特別な始まりを告げていました。

「知る」ことで、世界はもっと面白くなる
開会式では、日本車いすバスケットボールアカデミーから代表理事の熊谷 昌飛氏(くまちゃん)、専属講師の長田 龍司氏(キャプテン)、大嶽 智也氏(タッキー)が登壇。親しみやすいニックネームでの自己紹介に、子どもたちの緊張も一気にほぐれます。
「みんなが普段見る車いすとの違いはどこだと思う?」
講師の問いかけから、学びの時間が始まりました。競技用車いすのタイヤが「ハの字」になっている理由や、その場で素早く回転するデモンストレーションに、子どもたちは「おぉー!」と目を輝かせます。さらに、講師自身の言葉で語られる障がいとの向き合い方や、障がいの程度に応じて点数がつけられる「持ち点制」という独自のルール説明に、みんな真剣な表情で聞き入っていました。前のめりで話に聞き入るその姿は、「知る」ことが「挑戦」へのワクワクする第一歩だと物語っているようでした。


憧れのヒーローと、心が躍る瞬間
会場のボルテージが最高潮に達したのは、スペシャルゲストが登場した瞬間です。群馬クレインサンダーズ公式マスコットの「サンダくん」と、開催地・太田市のマスコット「おおたん」が姿を現すと、子どもたちから歓声が。

さらに、群馬クレインサンダーズの淺野ケニー選手が颯爽と登場すると、その熱気は一層高まります。プロの世界で輝かしい一歩を踏み出したばかりの淺野選手は、子どもたちにとって憧れの存在です。
「車いすバスケは初めてなので、すごく楽しみにしていました。今日は一緒に楽しみましょう!」
そう語った淺野選手は、さっそく競技用車いすでのランニングシュートに挑戦。1本目は惜しくも外れたものの、2本目を見事に決めると、会場からは大きな拍手と「ナイスシュート!」の大歓声が響き渡りました。


「できた!」の感動が広がる乗車体験とミニゲーム
いよいよ、この日のメインイベントである乗車体験がスタート。初めて乗る競技用車いすに、最初はまっすぐ進むことさえ難しい様子で、戸惑いの表情を浮かべる子どもたち。
基本を学ぶ、車いす操作練習
「ポイントは、右と左のタイヤを同じ力で押すことだよ」。講師からの具体的なアドバイスを受け、直進、ターン、ストップと、一つひとつの操作を学んでいきます。

白熱のリレー対決
操作に慣れてきたところで、チーム対抗のリレー対決へ。「今のは練習、次が本番ね!」という講師の声に、子どもたちの表情がキリリと引き締まります。淺野選手も各チームに参加し、「淺野選手に負けるなー!」という応援に後押しされ、コート上を夢中で駆け抜けました。最初は苦戦していた子も、コツを掴むとみるみる上達。アリーナには、楽しそうな歓声と、ひたむきにゴールを目指す子どもたちの姿がありました。
夢中でボールを追いかけたミニゲーム
最後は、2チームに分かれてのミニゲーム。淺野選手もチームの一員として、子どもたちと作戦を練ります。「気をつけ、礼!お願いします!」と元気な挨拶で試合開始。普段より軽い専用ボールに、淺野選手も「難しい!」と苦戦する場面も。
シュートが決まると「おおー!入った!」とチームで喜びを分かち合い、「ナイスカット!」「パス!」と自然に声が飛び交います。転んでも、ぶつかっても、諦めずにボールを追いかけるひたむきな姿。パスが繋がり、心が一つになっていく感覚は、スポーツがくれる最高のプレゼントです。
イベント後、淺野選手は「もっとカッコいいところを見せたかったけど、本当に楽しかったです」と笑顔でこの体験を振り返りました。

未来へのバトン
熱気に包まれたミニゲームが終わり、全員で記念撮影。やりきった満足感と、ちょっぴりの悔しさ。様々な感情が入り混じった子どもたちの表情は、挑戦した者だけが浮かべられる、最高の笑顔でした。
イベントの最後には、淺野選手と子どもたちがハイタッチ。憧れの選手と交わした手のひらの感触は、この日の体験を忘れられない思い出に変え、「これからも挑戦し続けてね」という、未来への温かいバトンが手渡された瞬間でした。

「楽しかった!」―― 笑顔が語る、挑戦の価値
今回のイベントに参加した子どもたちと保護者の皆さま、そして関係者の方々から、たくさんの温かい声をいただきました。
― 参加していかがでしたか
参加したお子さまの声:
「最初はまっすぐ進むのが難しかったけど、だんだん上手にできるようになって嬉しかった。シュートが入った時、みんなが褒めてくれて最高でした。またやりたいです!」
― 「O-EN KIDS チャレンジ 」についてどう思われますか?
保護者の声:
「障がいのあるなしに関わらず、みんなが同じルールで一緒に楽しめるパラスポーツの魅力を親子で実感できました。子どもが『できた!』と喜ぶ顔を見られて、本当に良い機会をいただいたと感謝しています。」

「挑戦」を「応援」する力。その先に広がる、無限の可能性
うまくいかなくても、もう一度ボールを追いかける心。仲間とパスを繋ぎ、声を掛け合う楽しさ。そして、誰かのシュートを、チーム全員で喜び合える温かい気持ち。
この日アリーナで見られた一人ひとりの挑戦と、それを後押しする応援の輪こそが、オープンハウスグループが「O-EN HOUSE PROJECT」を通じて届けたい価値そのものです。
このアカデミーで子どもたちの心に芽生えた「やってみたい」という気持ちは、未来に自分だけの大きな花を咲かせる、かけがえのない種となるはずです。
この素晴らしい一日を実現できたのは、ご協力いただいた日本車いすバスケットボールアカデミーの講師の皆さま、群馬クレインサンダーズ、太田市、そして何よりも、勇気を持って参加してくれた子どもたちと、温かく見守ってくださった保護者の皆さまのおかげです。
O-EN HOUSE PROJECTはこれからも、すべての挑戦に寄り添い、その未来を応援し続けます。
誰かの「かなえたい」を応援したい。
がんばる皆さんの想いに寄り添うサポート活動、
それがO-EN HOUSE PROJECTです。
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