オープンハウスグループがサポートする、Podcast番組『磯山さやかのラジエール〜みんなのやる気を応援したい〜』(ニッポン放送)。MC磯山さやかさんが毎回、夢に向かって頑張るZ世代ゲストを迎え、「応援」や「挑戦」にまつわるストーリーをお聞きしています。本記事では、番組内では聞ききれなかったアナザーストーリーをご紹介! 第8回のゲストは、10歳から20歳まで子役・タレントとして活躍し、現在はSNSを中心に生活に寄り添うレシピを発信している料理家の長谷川あかりさんです。
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磯山 さやか
1983年茨城県生まれ。2000年グラビアアイドルとしてデビュー。現在、バラエティやラジオ、ドラマ、映画などマルチに活躍。ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」、フジテレビONE「プロ野球ニュース」などのレギュラーを持つ。6年ぶり最新写真集「and more」(講談社)が好評発売中。
1983年茨城県生まれ。2000年グラビアアイドルとしてデビュー。現在、バラエティやラジオ、ドラマ、映画などマルチに活躍。ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」、フジテレビONE「プロ野球ニュース」などのレギュラーを持つ。6年ぶり最新写真集「and more」(講談社)が好評発売中。
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長谷川 あかり
1996年埼玉県生まれ。料理家、管理栄養士。10歳から子役・タレントとして活動、『天才てれびくんMAX』(NHK教育テレビ、現Eテレ)をはじめ、さまざまな番組に出演する。大学で栄養学を学んだ後、SNSで始めたレシピ投稿が大反響を呼び、人気アカウントに。現在、雑誌、Web、テレビなどで幅広くレシピ開発を行っている。近著に『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』(扶桑社)など。
1996年埼玉県生まれ。料理家、管理栄養士。10歳から子役・タレントとして活動、『天才てれびくんMAX』(NHK教育テレビ、現Eテレ)をはじめ、さまざまな番組に出演する。大学で栄養学を学んだ後、SNSで始めたレシピ投稿が大反響を呼び、人気アカウントに。現在、雑誌、Web、テレビなどで幅広くレシピ開発を行っている。近著に『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』(扶桑社)など。
芸能界を辞めて料理の道に進んだことで、リセットがクセになった。やりたいことができている今、続けることが次の目標
―収録おつかれさまでした! 10歳から20歳まで子役・タレントとして活動していた長谷川さんは、磯山さんが芸能界で長く活動を続けていることにとても感銘を受けていらっしゃいましたね。
長谷川さん:第一線でずっと活躍されている磯山さんにお会いできたことが、まずすごくうれしかったです。そんな磯山さんでも続けることの難しさを感じているとお話しくださって勇気をもらいました。
磯山さん:良かったです。私は、長谷川さんの年齢で続けることの大切さに気づけるのって本当にすごいと思いました。
―長谷川さんは高校生くらいになるとオーディションの落選が続きながらも、「自分が始めたことだから」と芸能界を辞める決断がなかなかできずにいたそうですね。
長谷川さん:そうなんです。でも、悩みながらもなんとか続けていたころで婚約することになって。21歳になる直前くらいのことです。そこで、すっと肩の荷が下りたというか。良い意味で「結婚すること」のせいにして、すっぱりと辞める決断ができたんです。周囲に「諦めたんだな」と思われることがずっと怖かったので、自分の中でちゃんとした理由ができたというか言い訳ができたんだと思います。ただいざ辞めるとなると、それはそれでかなり悩みました。それまで芸能活動しかやってきていなかったので、今後自分は何をしたらいいのだろうかと…。そんなときに、夫が「大学に行ってみたら?」と言ってくれて。もともと好きだった料理に結びつくものを学ぼうと思い栄養学を専攻しました。
―料理家になるまでの過程で挫けたり心が折れそうになったりしたことはありますか?
長谷川さん:料理家になると決めてからはないです。むしろこれまで抱いていた「苦しいな、でも自分で始めたことだから、自分の納得がいくまで突き詰めなければ……」という思いから解放されたので、あとはもう自分がやりたいようにやるだけでした。ただ、ゼロから新しいことを立ち上げ猛スピードでひた走る感覚にちょっとはまってしまった感じはあるので(笑)。今後はその楽しさに逃げず、現状を少しずつアップデートさせていきながら地に足をつけて「続けていく」ということが目標ですね。
磯山さん:一日一日が違う毎日で、レシピも毎回新しいものが生まれると思うし、その変化や刺激を楽しみながら過ごしていると、いつの間にか続いていたって感じになると思いますよ。「続ける」ということにあまり意識を向けないことが、結果的に続けることになるのかなって。私も気分が乗らない日があっても、「なんだかんだ私って芸能界の仕事好きじゃん」って自分自身と対話しながら続けてきています。
「人から見える自分」と「自分自身の内側にある本来の自分」が重なるところが、一番自分が輝ける場所
―レシピを作る上で一番大事にしていることは何ですか?
長谷川さん:「作る自分」にも「食べる自分」にも優しい料理であること。「作る」と「食べる」が分離してしまうことってよくあるじゃないですか。おいしさを突き詰めすぎると、作るのが大変になってしまうし、かと言って、作り方が簡単であれば味はおざなりでいいっていうわけでもない。そのバランスを探っていきたいと思っています。特に家庭料理の場合は、「生活」に直結するものなので、一手間かけることで味が良くなるとしても、それ以上に作る時のしんどさが上回ってしまうならやらなくてもいいと思っています。
―最近は、テレビ出演や書籍の出版など精力的に活動されていますが、新たに活動を広げていく上で意識していることはありますか?
長谷川さん:私がどうありたいかとか、信念や価値基準がブレると、「長谷川あかりの話って聞く気にならないな」って思われちゃうと思うんですよね。だから、レシピを通してどのように世の中に貢献していきたいか、どのようにみなさんと向き合っていきたいか、という哲学や信念を常に確立していなければいけないなっていうことは意識しています。子役をやっていたことで「私は人からこう見えるんだ」という客観性を持つことができたし、自分がやりたいことだけで突っ走ってもいけないなと思うんですよね。「人から見える自分」と「自分自身の内側にある本来の自分」のベン図が重なるところが、一番自分が輝ける場所なんじゃないかと考えて活動しています。
磯山さん:その考え方って本当に大事だと思います。「そうは言ってもそれが大変なんだよ」と思う方もいるかもしれないけれど、気持ちや考え方を切り替えて、ぜひ自分が一番輝ける場所を見つけてほしいですね。
―「人から見える自分」と「自分自身の内側にある本来の自分」のちょうど良い真ん中を取る。という長谷川さんの絶妙なバランス感覚はどこから来ているのでしょうか?
長谷川さん:自分のやりたいことがないわけではないですが、基本的には私はネガティブなので、あんまり自分のことを信頼していないんです。一方で「人から見える自分」はある種絶対的ですから、私に関しては、自分よりも他人の声のほうが信用できるなっていう思いがあります。自分自身の内側から出てくるものだけを信じきれないというのは弱さでもありますが、今はその弱さも受け入れて、自分の内側からでてくるものと客観性のバランスが良い真ん中を取ろうっていう感覚になりました。
応援したい誰かに振る舞うなら、シンプルにおにぎりと豚汁。奮い立っている人を、ごちそうで焚きつけなくてもいいかなって
―現在の考え方に至るまでには、応援してくれている方の存在も大きかったですか?
長谷川さん:そうですね。応援してくれている夫の存在が大きかったです。私一人だったらどんどんマイナスに落ちていくし、「私なんか……」という気持ちになってしまうのですが、夫がかなり盛り上げてくれるタイプなので、良い意味で少し勘違いできるんです。
夫はありのままの自分自身を受け入れて愛している人だから、周りの人にも愛情を持って接することができる。そんな懐の深さを私も見習いたいし、夫に受け入れてもらえるという安心感があるからこそ、いろいろ挑戦できています。
磯山さん:すばらしい旦那さん! 私も20代の頃は人の顔色を気にすることが多かったけど、30代に入ってちゃんと自分主体で生きていきたい、考え方を変えていこうって思うようになりました。他の人からどう見られているか考えてしまうかもしれないけれど、もし悩んでいる方がいたら、「一回他人の目を考えずに挑戦してみて!」って思います。
―たとえば、勝負事の前日にカツ丼を食べるなど、応援の気持ちを食事で伝える文化がありますが、長谷川さんはこれから挑戦しようとしている人にどんな料理をふるまいたいですか?
長谷川さん:ごちそうをふるまうと大袈裟になりすぎちゃうので、シンプルにおにぎりと豚汁はどうでしょう。応援される本人が一番緊張しているし、一番奮い立っているから、さらに焚きつけるような特別な食事をふるまってしまうと少ししんどいかなって思って。だから、「頑張ってね」という気持ちを表現しながらも、あくまでいつものホッとする料理でそっと背中を押すのが良いんじゃないかなと思います。磯山さんは何か思い出に残っている料理はありますか?
磯山さん:私はお母さんが作ってくれた牛丼ですね。牛のブロック肉を甘めの味付けで煮ていて、すごくおいしいんです。お母さんの牛丼を食べた日は、たとえ嫌なことがあってもその日一日をハッピーな気持ちで終われるんですよね。自分でも作れないし、他の牛丼屋さんに行ってもこれじゃないな〜って思うし、食べるとホッとする思い出の味です。
長谷川さん:厚切り、めずらしいですね! おいしそう!
自分で夢が描けなくても、来た球をとにかく打ち返すだけでも目の前の状況は必ず変わる
―長谷川さんが今後挑戦してみたいことはありますか?
長谷川:料理家として活動を続けていくということはもちろんなのですが、漫画やドラマなど食を主体にしたストーリーものと自分の料理を絡めていけたら良いなと思っています。レシピを単にレシピとしてお届けするのではなく、その人にとって料理を作って食べるということが、生活にどのような影響を及ぼすのかというストーリーに興味があるんです。私は絵も描けないしストーリーも書けないので、現状ただの夢ではありますけど、ストーリーがあることでレシピがより輝くと思います。
―長谷川さんのように好きなことや新しいことに挑戦しようと思っていたり、実際に挑戦しながらもがいたりしている同世代の方々へメッセージをお願いします。
長谷川さん:とにかく来た球を打ち返すだけでも目の前の状況って変わっていくと思うんです。だから、全部自分で取捨選択して、全部自分で決めて、と思いすぎず、流れに身を任せてみるのもいいのではないかなと考えます。大きな夢は描きつつ、その上で目の前のことを着実にこなしながら、その時その時をしっかり一歩ずつ進んでいきましょう。
誰かの「かなえたい」を応援したい。
がんばる皆さんの想いに寄り添うサポート活動、
それがO-EN HOUSE PROJECTです。
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