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謎解きクリエイター・松丸亮吾さん|『磯山さやかのラジエール』深掘りアフタートーク!

謎解きクリエイター・松丸亮吾さん|『磯山さやかのラジエール』深掘りアフタートーク!

オープンハウスグループがサポートする、Podcast番組『磯山さやかのラジエール〜みんなのやる気を応援したい〜』(ニッポン放送)。MC磯山さやかさんが毎回、夢に向かって頑張るZ世代ゲストを迎え、「応援」や「挑戦」にまつわるストーリーをお聞きしています。本記事では、番組内では聞ききれなかったアナザーストーリーをご紹介! 第10回のゲストは、さまざまな分野で一大ブームを巻き起こしている”謎解き”の仕掛け人であり、謎解きクリエイター集団RIDDLERの代表を務める、松丸亮吾さんです。

  • 磯山 さやか

    1983年茨城県生まれ。2000年グラビアアイドルとしてデビュー。現在、バラエティやラジオ、ドラマ、映画などマルチに活躍。ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」、フジテレビONE「プロ野球ニュース」などのレギュラーを持つ。6年ぶり最新写真集「and more」(講談社)が好評発売中。

    1983年茨城県生まれ。2000年グラビアアイドルとしてデビュー。現在、バラエティやラジオ、ドラマ、映画などマルチに活躍。ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」、フジテレビONE「プロ野球ニュース」などのレギュラーを持つ。6年ぶり最新写真集「and more」(講談社)が好評発売中。

  • 松丸 亮吾

    1995年千葉県生まれ。東京大学謎解き制作集団の2代目代表としてイベント、テレビなど数々の分野で謎解きブームを起こす。2019年、謎解きクリエイター集団RIDDLERを設立、代表に就任。誰よりも「解く人」の視点に立ち、どんな謎も最高の状態に持っていくまで一切の妥協を許さない最強の「編集者」としての側面を持つが、朝は起きられず最弱。無類のゲーム好きで、人と遊ぶ時間を何よりも大切にしている。

    1995年千葉県生まれ。東京大学謎解き制作集団の2代目代表としてイベント、テレビなど数々の分野で謎解きブームを起こす。2019年、謎解きクリエイター集団RIDDLERを設立、代表に就任。誰よりも「解く人」の視点に立ち、どんな謎も最高の状態に持っていくまで一切の妥協を許さない最強の「編集者」としての側面を持つが、朝は起きられず最弱。無類のゲーム好きで、人と遊ぶ時間を何よりも大切にしている。

自分がそうだったように、一人でも多くの子に「俺天才かも!」という錯覚を与えたい

―収録おつかれさまでした! 芸能界の先輩である磯山さんにとって、謎解きという新しいジャンルを開拓しながらテレビなどのメディアでも活躍されている松丸さんのお話はいかがでしたか?

磯山さん:「新しい人!」っていう印象ですね。今日の収録を通して、松丸さんは自分を信じて好きを貫いているんだなって改めて感じました。自分が本当に楽しめることをちゃんと見つけて味わいつくしているし、みんなが松丸さんみたいに生きられたら良いなあって思うくらい、謎解きに没頭していて楽しそうだなと思いました。

松丸さん:うれしいです! 僕は磯山さんが収録の最後に「失敗しても残るものがある」とおっしゃっていたのが印象的で、何に失敗したんだろうって気になりました(笑)。

磯山さん:そりゃ失敗はたくさんしていますよ! バラエティ番組での立ち居振る舞いとかね。でもその失敗によって名前を覚えてくれた人もいるだろうし、失敗はもちろん怖いんだけど、何かしらの成果は残るなって思っています。

―松丸さんは小学生の頃にたまたまテレビ番組で謎解きに出会って、知識ではなく「ひらめき」を問う謎解きにハマったそうですね。

松丸さん:そうなんです。僕はもともと勉強がそんなに得意じゃなくて、逆に兄たちは勉強がよくできたから、自分は落ちこぼれだと思っていたんです。そんな小学生時代、フジテレビの『IQサプリ』という謎解き番組を家族で見ていて、兄たちよりも速く問題を解けたことがあったんです。その瞬間、「僕って天才かも! 頑張ればできるのかも!」っていう錯覚に陥って。今思えば、良い意味で勘違いできたんですね。

―その喜びが、松丸さんが謎解きにのめり込んでいったきっかけなんですね。

松丸さん:そうですね。この成功体験がどんどん考えることへのハードルを下げていってくれて、気づいたら勉強も怖くなくなっていたし、謎解きで頭を使うことはむしろ僕にとってエンタメになっていたんです。謎解きは、知識を問うクイズと違って、一瞬のひらめきや頭の柔らかさで正解を導き出すことができます。だから、今度は僕が謎解きクリエイターとして、勉強が苦手で自分は頭が悪いんじゃないかと思っている子どもたちに、僕が得たような錯覚を与えたいんです。自分が作った問題で一人でも多くの子に「俺天才かも!」って思わせたい。それが僕の大きなモチベーションです。

自分が作った謎解きを楽しんでくれると「生きていて良かった」と思う

―松丸さんにとって、謎解きを通じて人を楽しませたり驚かせたりすることには、どんな価値があるのでしょうか?

松丸さん:僕にとって人を楽しませるということは、自分のうれしさでもあるんです。人がハッと驚いている顔とか、喜んでいる顔を見るのが好きで。クリエイターとして、自分が作ったものを面白いと思ってもらえると、「生きてて良かった」と思いますし、モチベーションに繋がります。

磯山さん:テレビで謎解きを見ているといつも感動しちゃいます。よく考えるなあって。私は謎解き苦手なんですけど、何か解く時のコツとかありますか?

松丸さん:やっぱり謎解きにたくさん触れるのは大事ですね。似た問題が解けるようになるというより、自分の思考を捨てるのが早くなるんです。頭が柔らかい人は、「これがダメなら、こっちはどうだろう?」って同時にいろんなパターンを考えられて、切り捨てと切り替えが超早いっていう。

―松丸さんが代表を務める謎解きクリエイター集団RIDDLERに所属するクリエイターたちは、松丸さんにとってどんな存在ですか?

松丸さん:焦りと刺激を与えてくれる存在です。ライバル心がありますね。今僕は、RIDDLERの社長、タレント活動、謎解き制作者という3つの役割を担っていて、テレビ出演などのタレント活動が増えると、必然的に自分で謎解きを作る時間が減ってしまうのですが、その間に会社のメンバーがすごく面白いものを仕上げてくると「僕も作りたい!」ってちょっと焦ります。「社長は最近何にも作ってないよね」みたいに思われるのが嫌だったので、今年5月に久々に行った僕の主催イベントでは、出演も制作も両方こなしました。

磯山さん:すごい! クリエイター魂に火がついちゃったんですね。

松丸さん:ついちゃいました。その結果めちゃめちゃ身体を壊すっていう(笑)。でも、「このイベントが今年一面白かった」という感想もたくさん見かけてすごくうれしかったですし、自分はまだまだクリエイターとして頑張れるなって思いました。

―謎解きを作り続ける上で、大変なことはありますか?

松丸さん:やっぱり新しい謎解きを生み出すのには労力を使いますね。昔から月に100問くらい新しい謎解きを作っているので、ここ8年で1万問ほどの謎解きを生み出してきました。常に新しい問題を作らなくてはいけないプレッシャーもあって、スランプに陥ることもよくあります。自分が作るものが急につまらなく感じてしまうんですよね。そんな時は愛猫のリドくんと目いっぱい遊んだり、温泉旅行に行ったりして一旦気持ちをリセットしています。一回全部放り出してから、また考えるとフッと良いアイデアが降って来るんです。

褒められたら止まる理由がない。周囲が面白がってくれるから新しい謎解きを生み出せる

―松丸さんが謎解きを始めた当時は「謎解き」というカルチャーの下地すらできていなかったと思います。そんな中で、謎解きに没頭して長年続けられたのはなぜですか?

松丸さん:家族の存在が大きいです。謎解きにハマって以来、図書館にある謎解きの本を読み尽くしてしまって、それからは自分で謎解きを作るようになっていました。すると、兄や父親が、僕が作った問題を面白がって解いてくれたんです。僕が問題を作って出すようになってからは、家族が「亮吾は問題を作るセンスがあるね」って褒めてくれて。それがすごくうれしかったんですよね

―褒めてもらえたり周りが楽しんでくれたりすることが後押しになったんですね。

松丸さん:そうですね。褒められたら止まる理由がないじゃないですか(笑)。良い意味でどんどん調子に乗っていきましたね。あと、通っていた中学・高校が、人間関係の変なしがらみがなくて、「好き」を軸にしてコミュニティができていたんです。僕もパズルや謎解きを一緒に楽しむ仲間がいて、ずっとメールで問題を出し合っていました。いつまでも「コミュニティの一人」でいられたから、ずっと続けられたなとも思います。問題を作るコミュニティがあったからこそ、「問題作りばっかりしていてもなあ……」みたいに途中で投げ出さずに済みました。

磯山さん:良いですねえ! 前回登場いただいたプロゲーマーのナウマンさんもコミュニティの大切さについて語っていました。ゲームも謎解きも一人で没頭しても楽しめるものかと思いきや、コミュニティで切磋琢磨することが大事なんですね。

―謎解きクリエイターとして、タレントとして、マルチに活動されている中で、刺激や応援になっている存在はいますか?

松丸さん:子ども番組をやっていることもあり、小さい子から応援のお便りをもらうことが多くて、とても励みになっています。僕は謎解きを作る時に常に子どもの目線に立って考えているので、実際に問題を解いた子どもたちから「面白かった」と言ってもらえるとうれしいですね。僕が幼い頃にそうであったように、僕の謎解きが誰かの人生に影響をもたらしたり、次世代の謎解きクリエイターの誕生につながれば、もう天命を全うしたような気持ちです(笑)。

―RIDDLERとしては「武道館で謎解きイベントをする」ということが目下の目標だそうですが、松丸さん個人として新たに挑戦したいことはありますか?

松丸さん:大好きな「ポケモン」のアニメの声優! これは絶対やりたいです。僕は子どもの頃からポケモンと共に育ってきたのですが、今は海外でも幅広い世代に人気ですよね。誰でも楽しめる全世界共通のエンタメであるという点が、謎解きとよく似ていると思います。あと、僕は子どもがすごく好きなので、いつか自分の子どもと謎解きイベントに行きたいです。謎解き嫌いになったらどうしようとは思いますけど(笑)。

磯山さん:いや、それはないと思うなあ。松丸さんに似て謎解き大好きな子になりそう(笑)。私としては、プロ野球やJリーグとコラボしてほしいですね。球場やスタジアムに謎解きがあると、そのスポーツに詳しくなくても足を運びたくなるかも。

松丸さん:スタジアム全体に大掛かりな謎解きを仕掛けるのは楽しそうですね! ぜひやってみたいです。

謎解きは一生解けない問題。人生をかけて「謎解き」という問題を解き続けたい

―松丸さんにとって、ズバリ謎解きとはどんな存在ですか?

松丸さん:僕にとって謎解きは「一生解けない問題」です。小学生の時から20年近くずーっと手探りで、どうやったら面白くなるのかを試行錯誤しています。だけど未だに「こうしたら面白い謎解きが作れる」っていう型がないんですよ。そこがすごく面白い。僕は「謎解き」という問題を人生をかけて解き続けているし、これからもずっと解くんだろうなと思います。

―新しいことや好きなことに挑戦しようと思っていたり、実際に挑戦しながらもがいていたりする同世代の方々に向けて、メッセージやアドバイスがあれば教えてください。

松丸さん:楽しむことは絶対大切で、苦痛に感じ始めたらやめ時です。逆に、難しいけどやりたいと思っていたり、障壁を楽しめたりするのであれば、本当に向いていることだと思います。まずはそれを見つけるところからですね。あと、人から背中を押されないとやめちゃうことって世の中いっぱいあると思うんです。逆に言うと、「それで良いんだよ」って言ってもらえるだけで乗り越えられる障壁がすごくたくさんある。本当に無理だとわかったらもうどうでもよくなるけれど、挫けそうになる瞬間ってまだ絶対挫けない瞬間でもあると思うんですよ。そういう時こそ、応援が必要だと思うし、近くに応援してくれる人がいることが、夢を叶えるうえですごく重要だなと思います。

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