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“バスケの聖地”をゼロから創る。群馬クレインサンダーズ拠点のNBA級アリーナ OPEN HOUSE ARENA OTA

“バスケの聖地”をゼロから創る。群馬クレインサンダーズ拠点のNBA級アリーナ OPEN HOUSE ARENA OTA

プロバスケットボールチーム「群馬クレインサンダーズ」の本拠地として、2023年4月に群馬県太田市にオープンした「OPEN HOUSE ARENA OTA」。NBA級の本格的なアリーナは太田市の新たなシンボルとして市民が誇れる施設となり、まちが活性化しつつあります。そんな夢のアリーナは2019年末のプロジェクト開始以降、どのような思いや熱意で建設されたのか、オープンハウスグループ 事業開発部長の横瀬寛隆さんと、同 課長の佐々木飛鳥さんに聞きました。

  • 横瀬寛隆

    事業開発部長

    オープンハウスグループ 事業開発部長。1987年、東京都生まれ。大手組織設計事務所、外資系不動産ディベロッパーを経て、2018年にオープンハウスグループ入社。一級建築士として大規模複合再開発の建築意匠設計、レジデンス開発やアクイジション業務などに携わった経験を生かし、群馬県を中心に展開している地域共創事業の責任者を務める。

    オープンハウスグループ 事業開発部長。1987年、東京都生まれ。大手組織設計事務所、外資系不動産ディベロッパーを経て、2018年にオープンハウスグループ入社。一級建築士として大規模複合再開発の建築意匠設計、レジデンス開発やアクイジション業務などに携わった経験を生かし、群馬県を中心に展開している地域共創事業の責任者を務める。

  • 佐々木飛鳥

    事業開発部 課長

    オープンハウスグループ 事業開発部 課長。1988年、埼玉県生まれ。2013年に大手ハウスメーカーに入社し、一級建築士と1級建築施工管理技士の資格を取得。東京23区を中心に戸建、賃貸専用物件などの実施設計の経験を積み、2021年より現職。地域共創事業の副責任者として、地域課題の解決や魅力的なまちづくりに尽力する。

    オープンハウスグループ 事業開発部 課長。1988年、埼玉県生まれ。2013年に大手ハウスメーカーに入社し、一級建築士と1級建築施工管理技士の資格を取得。東京23区を中心に戸建、賃貸専用物件などの実施設計の経験を積み、2021年より現職。地域共創事業の副責任者として、地域課題の解決や魅力的なまちづくりに尽力する。

「太田市をバスケの聖地に」。官民が想いをともにして挑んだプロジェクト。

――「OPEN HOUSE ARENA OTA」は「群馬クレインサンダーズ」のホームアリーナです。オープンハウスグループと群馬クレインサンダーズの関係についてまず教えてください。

横瀬:オープンハウスグループは2019年6月に、群馬クレインサンダーズのオーナー企業になりました。当時、チームはB.LEAGUE(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)のB2リーグで優勝できるほどの実力がありながら、運営会社の債務超過などによりB1リーグへ上がれない不遇な状況でした。そこで、「挑戦する人を”応援”する」企業理念を掲げているオープンハウスグループが、選手を支援するために経営に参加したのが始まりです。

佐々木:オープンハウスグループ社長の荒井が群馬県出身だったり、常務の吉田(群馬クレインサンダーズの現ゼネラルマネージャー)が大学時代にバスケをやっていたりしたことも、経営参加のきっかけの一つです。当社が経営に参加したことで経営状況は好転したのですが、その一方で新たな課題に直面しました。B1リーグの新基準を満たすアリーナの建設です。

横瀬:B.LEAGUEが2026年に再編されアリーナの規模や設備などに求められる基準も改定されることが決まったんです。B1リーグでプレーし続けるには、新基準を満たす必要がありました。前橋市にあった群馬クレインサンダーズの以前のホームアリーナ「ヤマト市民体育館前橋」では基準を満たせないため、新アリーナの建設が求められました。

――なぜ太田市での建設が決まったのでしょうか?

横瀬:いくつかの自治体が名乗りを上げるなかで、太田市の熱意が一番強く感じられたことが決断のきっかけとなりました。清水聖義市長をはじめ、企画政策課の方などが非常に積極的で、初期の段階で具体的な企画を提示してくださったんです。当時、太田市には市を拠点とするプロスポーツチームがなかったり、旧市民体育館の老朽化により建て替えが必要だったりと、さまざまな課題があって、新アリーナの建設に非常に協力的でした。当社としてもその挑戦に寄り添いたいという気持ちがあり、当時始まった「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)」などの制度を活用し、自治体の負担が少ないスキームで建設することが決まりました。

佐々木:私もアリーナ実現に対する太田市の熱量の大きさを肌で感じて、建設後もPRや企業誘致などに力を入れてくれるだろうという信頼感がありました。市内を群馬クレインサンダーズ一色にしたいと、アリーナの建設に合わせて市内にバスケのハーフコートをいくつも新設したり、チームのオリジナル郵便ポストを作って配置したり、その熱量にこちらも突き動かされましたね。私たちとしてはもう、四の五の言わず、その思いに応えるしかないという気持ちでした。

――凄まじい熱量でプロジェクトが進んだとのことですが、くじけそうになったことや困難などはなかったのでしょうか?

横瀬:オープンハウスグループではこれまでアリーナ建設の経験はなかったので、プロジェクト自体が大きな挑戦でした。最初につまずいたのは予算の部分です。工事費が高騰しているタイミングだったのもあり、予算が想定の倍近くになってしまったんです。プロジェクトのスタート時は夢いっぱいに計画を立てていたので、いきなり壁にぶつかって辛い思いをしました。しかし、“太田市をバスケの聖地にする”という大きな目標を共有できていたので、目標に見合うだけの困難は当然発生するだろうという覚悟ができていました。最終的には面積を少し減らして予算を削減するなどの対処は行いましたが、最高のクオリティのアリーナをお客さまにお届けするという目標はぶらさず、利用価値は当初案から引き下げないように努めました。

佐々木:誰一人諦める人がいなかったという状況も大きかったように思います。プロジェクト中に太田市で人事異動があり、担当職員の方が変更になったことがありました。最初は前任の方とのモチベーションの違いを感じることもあったのですが、プロジェクトに関わる人たちの熱意に影響されて、後任の方の熱もどんどん高まっていくんです。その姿を見ていると、太田市が諦めていないのに自分たちが諦めるわけにいかないという気持ちになりましたね。

自分のまちを自慢したくなる“シビックプライド”を創る。

――2023年4月にOPEN HOUSE ARENA OTAがお披露目されましたが、市民の方たちの反応はどうでしたか?

横瀬:群馬クレインサンダーズの試合を会場に見にきた方が、アリーナでの迫力ある演出に感動して泣いていたという話を聞いて、とてもうれしかったですね。アリーナには総面積6,100インチの巨大センタービジョンや世界最高レベルの音響システムなど、NBAレベルの設備を備えています。これらの機材を用いた演出を実際に見たことで、チームのファンになった方もいらっしゃるそうです。以前、本場アメリカのNBAの会場へ視察に行った際に人種や年齢を超えてさまざまな人たちが1か所に集まることで生まれる一体感を感じました。ここ太田市でも、そんな一体感が生まれてくれるのではと期待しています。

佐々木:私は人が人を呼んできてくれる波及効果に期待を持っています。誰しも自分の感動体験を周りに伝えたいという想いがあると思うんです。例えば、バスケ好きの子どもと一緒に応援にきた親御さんがアリーナに感動して、職場の同僚やママ友に勧めるなど、口コミで広がっていく未来があるといいなと思っています。「自分のまちにはこんな素敵な場所があるんだ」と周りに誇れる気持ちが“シビックプライド”につながると感じています。

最先端の照明、映像、音響設備を備えたOPEN HOUSE ARENA OTA
観客で埋め尽くされたOPEN HOUSE ARENA OTA

――シビックプライドについても詳しく教えてください。

横瀬:シビックプライドとは、「自分のまちに魅力や愛着を感じて、周りに自慢したくなるようなマインド」のことを指します。オープンハウスグループが地域共創事業を行う意義は、まちを盛り上げて人を呼び込むことで雇用を増やし、さらにまちが活性化する好循環を生むことにあります。そのサイクルを生むには、市民がシビックプライドを持つことが大事です。地元の人がまちを好きになり、周りに勧めるようになれば、移住する人が増える可能性も高まります。

佐々木:太田市にこの好循環が生まれることを、私も心待ちにしています。OPEN HOUSE ARENA OTAはプロバスケチームのメインアリーナとしての機能だけでなく、普段は市民が利用できる体育館や、避難所としての役割もあります。市民体育館として気軽に運動できる場所があると、健康の増進や人々の活気にも影響を与えて、まちの活性化につながります。利用者さんのなかには、太田市を盛り上げようと何かしらの活動をしている方も多くいらっしゃいます。オープンハウスグループは“応援”を大事にする企業なので、地域のために頑張っている人たちを支援していけることをうれしく思いますね。

――太田市を盛り上げたいと頑張っている地元の方たちをサポートするために、オープンハウスグループではどんな活動を行っているのでしょうか?

横瀬:「CRANE THUNDERS ONGAESHI(クレインサンダーズ恩返し)」と題したプロジェクトを始動しています。これは、新しいことにチャレンジしたい地元の方たちと一緒に地域を盛り上げる活動で、例えば地域の小学校に選手が駆け付けるなど、コートの外でも地域の皆さんに恩返ししたいと取り組んでいます。

佐々木:アリーナを建設する過程で、地域の方たちとアリーナの未来について意見交換を行う場を設けたこともありましたよね。その際、地元の旅行会社さんから「バスケ観戦と一緒に市内を観光するツアーが組めたら面白いよね」なんて意見もありました。アリーナを中心にまちがどんどん盛り上がっていくことを期待しています!

目指すのは、自治体の負担を減らす“稼げるアリーナ”。

――最後に、今後の目標や取り組みたいことについて教えてください。

横瀬:“稼げるアリーナ”の実現です。アリーナの収益性を高めることで維持費を抑えられ、自治体の負担を減らすことにつながります。運営側としては引き続き、全日本大学バスケットボール選手権大会や世界大会などを誘致して、アリーナの認知度を高める活動に力を入れたいと考えています。

佐々木:これまでに、バスケットボール男子日本代表国際強化試合や格闘技、eスポーツなどの大会を行いました。今後はアーティストのライブなども誘致して、さらにアリーナ自体の人気度を高めていきたいですよね。

横瀬:アリーナの人気が高まれば、広告を出す企業が増えたり、チームの成長とともにスポンサーがついたりと、さらなる価値の向上にも期待できますよね。現在はオープンハウスグループがネーミングライツスポンサーですが、今後はスポンサーになりたいという企業に名前を付けていただいて、地域を超えて多くの人々に注目を浴びるようなアリーナにしていきたいとも考えています。

佐々木:そのためにも今、課題として挙がっているアリーナ内のネット環境や、案内サインの見づらさなども早急に解消しなければいけません。せっかくチームが強く人気があっても、施設が使いにくいとチームの足を引っ張ってしまうので。頑張るチームをしっかりサポート、応援するために、皆さんにとって使いやすく愛されるアリーナ作りをこれからも目指していきます。

【オープンハウスグループ 事業開発部長 横瀬が出演】

テレビ東京「伊集院光×3人のビジネス成功者!高山一実&名門大学生40人参戦【伊集院の!光るビジネス鉄則ばなし】」にて、横瀬が、OPEN HOUSE ARENA OTAを含めた群馬での地域共創について熱く語っております。ぜひご覧ください。

誰かの「かなえたい」を応援したい。

がんばる皆さんの想いに寄り添うサポート活動、
それがO-EN HOUSE PROJECTです。