日本のプロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE。
リーグ発足から11年目を迎える今シーズン、その最上位ディビジョンとして新たに加わったB.LEAGUE PREMIERは、この9月から新たな歴史をスタートさせます。
このリーグに参加する26のクラブのなかで、群馬クレインサンダーズは、初代チャンピオンを目指し闘います。
この記事では、チームのヘッドコーチ就任3シーズン目を迎えるカイル・ミリング氏のインタビューをお届け。
群馬クレインサンダーズの悲願の初優勝にかけるミリング氏の熱い想いと覚悟に迫るとともに、O-EN HOUSE PROJECTが信じる「応援の力」に迫ります。
(2026年9月に取材)
目次 / CONTENTS
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カイル・ミリング
群馬クレインサンダーズ ヘッドコーチ
1974年7月27日生まれ、アメリカ合衆国イリノイ州出身。
フランスでの指導者キャリアを経て2020年に来日。横浜ビー・コルセアーズ、広島ドラゴンフライズのHCを歴任し、2023-24シーズンには広島をワイルドカードからクラブ史上初のB1優勝に導く。2024-25シーズンからは群馬クレインサンダーズHCに就任し、強い熱量と情熱的なコーチングでチームを牽引する。
B.LEAGUE CAREER
2020-21 横浜ビー・コルセアーズ ヘッドコーチ
2021-24 広島ドラゴンフライズ ヘッドコーチ
2024- 群馬クレインサンダーズ ヘッドコーチ群馬クレインサンダーズ ヘッドコーチ
1974年7月27日生まれ、アメリカ合衆国イリノイ州出身。
フランスでの指導者キャリアを経て2020年に来日。横浜ビー・コルセアーズ、広島ドラゴンフライズのHCを歴任し、2023-24シーズンには広島をワイルドカードからクラブ史上初のB1優勝に導く。2024-25シーズンからは群馬クレインサンダーズHCに就任し、強い熱量と情熱的なコーチングでチームを牽引する。
B.LEAGUE CAREER
2020-21 横浜ビー・コルセアーズ ヘッドコーチ
2021-24 広島ドラゴンフライズ ヘッドコーチ
2024- 群馬クレインサンダーズ ヘッドコーチ
「まだ終わっていない仕事」がある。群馬で闘い続ける理由
ーー 群馬クレインサンダーズは、2019年6月のオープンハウスグループ経営参画以降、競技・事業の両面で着実に成長を遂げてきました。ミリング氏が就任した2024-25シーズンには、クラブ史上初のB1チャンピオンシップ進出を達成。さらに2025-26シーズンには、クラブB1史上最多となる13連勝やチャンピオンシップでの初勝利という功績を残し、着実にその歩みを進めてきました。今季で就任3シーズン目を迎えるミリング氏は、そんなクラブの成長の軌跡をどう捉えているのでしょうか。
「私が就任する前から、群馬クレインサンダーズはたしかな基盤を築いてきたと思います。必ずしも急速な成長を遂げたわけではありませんが、着実に、一歩一歩、前進してきています。日ごと、週ごと、月ごとに、より強くなり続けることを目指すこのクラブの姿勢は、私が大切にしている哲学とも一致します。勝負の世界にいる以上、目の前の結果にはもちろん拘っていますが、最も重要なのは長い期間でどこまで成長を遂げられるかです。クラブはまだまだ成長の過程にいます。私たちが目指す景色もまだこの先にあります。」

ーークラブの本拠地であるオープンハウスアリーナ太田があるのは、群馬県太田市。ミリング氏率いるチームは、今年もこの地から挑戦を続けます。
「まずお伝えしたいのは、私は、このクラブとこの街、そして選手、スタッフ、応援してくださるファン、その全てを心から愛しています。
私が就任してからの2年間、チームは確かに成長してきましたが、まだ道半ばであり、目指している場所には到達できていません。今シーズンのヘッドコーチ継続を決めた理由はただひとつでした。まだ終わっていない仕事があるからです。
振り返ると1シーズン目も2シーズン目も素晴らしい年でしたが、昨シーズンは怪我にも多く見舞われ、チームのポテンシャルを最大限発揮することができなかったという悔しさが残りました。
なんというか、とても後味が悪かったんです。だから、もう一度このチームで闘い、証明したいと強く思いました」
ーークラブ初となるトップディビジョンでの悲願の優勝を目指す群馬クレインサンダーズ。ミリング氏の言う「まだ終わっていない仕事」とは、まさにその頂に辿り着くことです。しかし、彼が「優勝」という言葉を簡単に使うことはありませんでした。それは、その頂へ続く道がどれほど険しいかを深く理解し、覚悟しているからこそです。
「優勝を目指しているのか?と問われれば、その答えはいつでもYESです。どのチームも優勝を目指して闘っていますからね。ただ、そこに辿り着くにはそのプロセスが重要になります。どこに辿り着くかよりも、どう進むのか。今は、自分たちがチャンスを掴める立場に身を置くことに集中しています」
ーー今シーズン、群馬クレインサンダーズはチームスローガンとして「BREAK THE ORDER」を掲げています。2016年に開幕したBリーグで、リーグ発足からの10年間で出来上がった「常識、秩序、正解」を打ち破る挑戦者として決意が込められたこのスローガン。ミリング氏は、どう受け止めているのでしょうか。
「『BREAK THE ORDER』は、素晴らしいスローガンです。Bリーグにはいつもチャンピオンシップに進出し優勝争いをする決まった強豪チームの顔ぶれがあります。既にリーグにある、いかにもな定石を打ち破りたい。私たちはその想いを胸に常に挑み続けています。この言葉はチームにとって最高に素晴らしいテーマで、私たちが目指すべき姿だと思っています。」
ーー既存の壁を壊し、新たな歴史を作る。その挑戦の中で、ファンの前でどのような戦いを見せたいと考えているのでしょうか。
「第一に『情熱的な』バスケットボールです。選手同士、選手とベンチ、選手とスタッフ、そして選手とファンの間の『繋がり』を感じさせるバスケットボールを見せたい。闘争心を持ち、小さなことを疎かにせず、利他的なプレーで体現する。今年のチームは、誰がコートに立っていようと、どんな状況であろうと、あらゆる場所から相手に脅威を与えられるチームに仕上がっています」

「応援」がチームの道を切り拓く。共に闘うファンは真のシックスマン
ーー揺るぎない情熱を語るミリング氏ですが、プロスポーツの最前線で指揮を執る重圧は計り知れません。取材中、率直な思いを吐露する場面もありました。
「コーチの仕事は自信を持つことです。ただ、まだ証明すべきこと、試合ごとにコートで成し遂げなくてはいけないことがたくさんあります。勝利にかける思いが強い分、当然ストレスやプレッシャーも感じています」
ーーそんな重圧の中で闘うミリング氏や選手たちを支え、限界を超えた力を引き出してくれるもの。それこそが「応援の力」だとミリング氏は語ります。
「スポーツには必ず波があります。ずっと調子が良いまま進むシーズンなんてありません。良い時もあれば、必ず悪い時もやってきます。そして、ファンのみなさんの応援やエネルギーが『本当に必要な瞬間』というのは、チームが落ち込んでいる時なんです。苦しい時間帯に響く声援は、いつも私たちの背中を押してくれます」
ーー昨シーズン、チームは終盤に多くの怪我人を抱え、苦しい時期を過ごしました。しかし、そこから13連勝という快進撃を見せ、チャンピオンシップへの切符を掴み取りました
「あの困難な時期を乗り越えられたのも、ファンのみなさんの支えがあったからです。毎シーズン、怪我や予期せぬトラブルはつきものですが、私たちが勝っても負けても、ファンのみなさんはいつも私たちの側で応援し続けてくれました。
ファンのみなさんとは深い信頼関係で結ばれているように感じます。私たちが情熱的なバスケットボールを見せたいと願うのは、常日頃からファンのみなさんが私たちに力を与えてくれているからです。みなさんが力をくれるから、我々もプレーで返す。応援のエネルギーは、常にお互いの中で循環しているんです」
ーーオープンハウスアリーナ太田が完成して以降、3シーズン連続で全試合満員という大記録。そこには、チームと共に闘う約5000人の熱烈な「応援」が存在しています
「街を歩いていると、本当に多くの方から『試合に行きたいけれどチケットが取れないんだよ』と声をかけられます。3シーズン連続で全試合満員というのは本当に驚くべきことですし、私たちの最大の支えです。この熱狂がこれからも長く続いてくれることを願っています。そろそろオープンハウスさんにお願いして、アリーナの屋根を外して数千席増やしてもらわないといけませんね(笑)」
ーーミリング氏は冗談交じりにそう笑いますが、その言葉からは地域とファンへの深い感謝と誇りが滲みます。
「誰かからのポジティブな声援が、その人の気持ちを高め、エネルギーを引き出すというのは、人間の本質なのだと思います。ましてや、会場では5000人近いファンが熱狂し、背中を押してくれる。それが私たちを進みたい方向へと導いてくれないはずがありません。多くのクラブが『シックスマン』について語りますが、群馬クレインサンダーズのファンは間違いなく、一緒に戦ってくれる真の『シックスマン』です」

ーー応援がチームに火をつけ、その熱を帯びたプレーがさらに大きな応援を呼ぶ。 この「応援がもたらす連鎖と力」を信じているのは、「O-EN HOUSE PROJECT」を通じて挑戦する人の後押しを続けるオープンハウスグループも同じです。
「オープンハウスグループはチームを前進させるための素晴らしい情熱とエネルギーを持っています。目の前の短期的な結果だけでなく、長期的なビジョンを持ち、高い目標を掲げて一貫した成長を追い求める。私の持つ哲学は、オープンハウスグループの理念と非常に深く共鳴していると感じています」
ーー最後に、群馬クレインサンダーズと共に闘い、応援するすべての人へメッセージをもらいました。
「みなさんの熱い応援に、心から感謝しています。ファンのみなさん、そしてオープンハウスグループの強力なサポートがなければ、私たちはここの舞台に立つことすらできません。みなさんからいただいた大きなエネルギーをお返しできるよう、チームは常に最善を尽くします。選手、スタッフ一同が固く結束し、みなさんの『応援』を力に変えて『BREAK THE ORDER』を体現する。私たちが掲げる大きな目標を共に成し遂げましょう」

カイル・ミリングHCの言葉が示すように、「応援」は挑戦者の背中を力強く押し上げる決して欠かせないエネルギーです。
決して簡単ではないBプレミア初代チャンピオンへの道。その過程には歓喜の瞬間だけでなく、苦しい時間帯も訪れるかもしれません。しかし、そんな時にこそ、共に闘う真のシックスマンたちの「応援」が、チームを前進させる大きな原動力となります。
O-EN HOUSE PROJECTは、これからも群馬クレインサンダーズの挑戦を全力で応援し続けます。
誰かの「かなえたい」を応援したい。
がんばる皆さんの想いに寄り添うサポート活動、
それがO-EN HOUSE PROJECTです。
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