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文化の震源地・オープンハウスアリーナ太田の今。大熱狂のBプレミア開幕戦。翌日には、未来を担う子どもたちの学び場に

文化の震源地・オープンハウスアリーナ太田の今。大熱狂のBプレミア開幕戦。翌日には、未来を担う子どもたちの学び場に

残り4.4秒。超満員のアリーナに詰めかけた一人ひとりの想いが、緊張が、期待が、会場中に渦巻きます。

9月24日、群馬県・オープンハウスアリーナ太田でおこなわれた群馬クレインサンダーズvsアルティーリ千葉のBプレミア開幕戦。ゲーム終了間際、群馬はアルティーリ千葉に追い上げられ、73-74と、1点を追う展開に。残された時間は、わずか4.4秒。ラストプレーに懸ける群馬クレインサンダーズと、その背中を押すように強まる声援。タイマーが動き出すと、まもなく試合終了のブザー。その瞬間──スタンリー・ジョンソンの3ポイントシュートがネットを揺らしました。

©︎GUNMA CRANE THUNDERS

勝利が決まると、ゴールからは炎が噴き出し、大歓声が沸き起こります。

©︎GUNMA CRANE THUNDERS

劇的としか言いようのない、大熱狂の開幕戦。手に汗握る試合をさらに熱くしたのは、オープンハウスアリーナ太田と、そこに集まった人々の熱量でした。

©︎GUNMA CRANE THUNDERS

翌日、アリーナは、未来を担う子どもたちが主役の学び場に姿を変えます。オープンハウスアリーナ太田は、ただの「ハコ」ではなく、日本最高峰のスポーツエンタメから子どもたちの健やかな成長、ひいては街の発展にまで本気で取り組む、「文化の震源地」なのです。「O-EN HOUSE PROJECT」では、そんなオープンハウスアリーナ太田の今をお届けします。
(2026年9月に取材)

オープンハウスアリーナ太田で今、起きていること

「最高のスポーツエンターテインメント空間を作る」。
2019年から群馬クレインサンダーズの経営に参画したオープンハウスグループは、太田市の熱意に呼応する形で、クラブの本拠地として、オープンハウスアリーナ太田を造り、そう目標を掲げました。Bリーグの厳しいアリーナ新基準を満たした本土初のアリーナとしてオープンした2023年4月以降、オプアリ(オープンハウスアリーナ太田の通称)の先進的なあり方は、地域共創のロールモデルとしても注目されてきました。

オプアリの代名詞となったのは、群馬クレインサンダーズの試合における圧倒的な演出です。日本バスケットボール協会会長で、Bリーグのコミッショナー(代表理事CEO)である島田慎二氏は、開幕戦で熱を込めてこう言い切りました。「群馬の演出は、トップオブトップ」。オプアリは、そんなアリーナから生まれた文化によって日本のバスケットボールカルチャーの常識を塗り替えてきたのです。

28面にも及ぶビジョンが連動して映像が立ち上がっては切り替わり、大音量の音楽や飛び交うレーザービーム、立ち込めるスモーク、噴き出す炎とともに、5,000人超を魅了します。世界チャンピオンに輝いた経歴を持つDJ IZOHや、2024-25シーズンでベストパフォーマンス賞を受賞したオフィシャルチアダンサー・THUNDER GIRLSがさらにアリーナを盛り上げ、アリーナに一歩足を踏み入れた瞬間から会場をあとにするまで、ひとときも飽きることのない、臨場感と没入感に満ちたエンタメが繰り広げられます。

©︎GUNMA CRANE THUNDERS

非日常を体感できる世界観を作り上げると同時に、この街の日常の風景を更新してきたのもまた、オプアリです。試合がある日には、アリーナ前に「OTAマルシェ」と呼ばれる出店が賑わい、3×3のバスケットコートで子どもたちがバスケを楽しむ様子も。市内には同様のコートやバスケットゴールを備えた公園が点在していることからもわかるように、オプアリは競技シーンだけでなく、街の景色そのものまで変化させてきました。

そうした取り組みの数々が功を奏し、オプアリはオープン以来、3シーズン連続で全試合満員という大記録を達成。群馬クレインサンダーズの試合のみならず、Bリーグ選抜チームと海外チームが対戦する国際親善試合(B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2025)の会場にもなるなど、 Bリーグ全体に確かな影響を与えています。

さらに、全日本大学バスケットボール選手権(インカレ)の決勝大会や日本バレーボールのトップカテゴリー・SV.LEAGUE WOMENに属する群馬グリーンウイングスの試合、大相撲の巡業なども行われ、オプアリの存在が、群馬にまた新たな文化やエンタメを迎え入れるきっかけにもなっているのです。

そんなオプアリですが、普段は市民が利用できる体育館としての役割も欠かしません。Bプレミア開幕戦の翌日、子ども向けの英会話とバスケのスクール「えいごdeバスケ」が開催されたのも、その一例と言えるでしょう。

佐々木クリス氏が絶賛するオプアリの文化

バスケットボール解説者としてNBAやBリーグの解説を務め、プロの目線で国内外のさまざまな試合を見てきた佐々木クリス氏も、オプアリを絶賛します。

  • 佐々木クリス

    バスケットボールアナリスト、B.LEAGUE 公認アナリスト、解説者。
    1980年にニューヨークで生まれ、4歳から東京で育つ。野球少年だった中学生の時にテレビで観たNBAの試合に魅了され、高校からはバスケに転向。大学バスケの名門・青山学院大学在学時にはインカレ優勝や副将を経験する。30歳の時にbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)でプロ選手として活動した後、2013年から解説者としてのキャリアをスタート。BリーグやNBAなど国内外の中継解説の他、イベント司会などで活躍し、日本におけるバスケの普及に努める。

    バスケットボールアナリスト、B.LEAGUE 公認アナリスト、解説者。
    1980年にニューヨークで生まれ、4歳から東京で育つ。野球少年だった中学生の時にテレビで観たNBAの試合に魅了され、高校からはバスケに転向。大学バスケの名門・青山学院大学在学時にはインカレ優勝や副将を経験する。30歳の時にbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)でプロ選手として活動した後、2013年から解説者としてのキャリアをスタート。BリーグやNBAなど国内外の中継解説の他、イベント司会などで活躍し、日本におけるバスケの普及に努める。

©︎GUNMA CRANE THUNDERS

2023-24シーズンのオプアリのこけら落としから現在までオプアリのアリーナMCを担い、開幕戦でもスペシャルナビゲーターとして会場を盛り上げ、その熱気を全身で浴びたクリス氏は、熱狂とともに進化し続けるオプアリをどう見ているのでしょうか。

「オプアリとの縁は、お披露目の際のイメージムービーに出演させてもらい、こけら落としの試合でMCを依頼してもらったときから始まりました。当時から、オプアリと群馬クレインサンダーズの演出に関わる人々が、『日本にまだないものを作りたい』と話していたのが印象的でしたね。

Bリーグ誕生後、日本のバスケットボールは前進してきましたが、正直、僕が中高生のときに衝撃を受けたNBAのような、カルチャーとしてのバスケットボールのかっこよさを体現している場は当時まだありませんでした。そんななか、群馬クレインサンダーズの演出はとてもパワフルで、かっこよく、Bリーグを牽引してきたと思っています。

開幕戦を観てあらためて感じたのは、これは世界に通用する、超一流のエンターテインメントだということ。現場ではもちろん、画面を通して観てもゾクゾクするんじゃないかというくらい、ハコを超えて、多くの人を巻き込んでいけるポテンシャルがあると思います。ウィニングショットのときの盛り上がりを思い返しても、オプアリがクラブとファンのみなさんと一緒に着実に作り上げてきた文化は素晴らしいものだと思います」

佐々木クリスさん
佐々木クリスさん

そんなオプアリで、開幕戦の翌日、クリス氏がプロデュースする子ども向けの英会話とバスケのスクール「えいごdeバスケ」を開催した背景にある想いとは。

「子どもたちにとって、オプアリでバスケをすることは、大きな挑戦だと思います。参加してくれる子どもたちの多くがここでプレーしているサンダーズを観てきたわけですよね。そんなコートでプレーできるのは、大きなエネルギーになるんじゃないかな。

僕自身、バスケットボールに魅せられたからこそ、これまでさまざまなチャレンジができましたし、世界中の人々と交流することができました。オプアリでの『えいごdeバスケ』の開催も、子どもたちにとってかけがえのない経験になると思います。」

では、クラブのホームとしての一面と子どもたちの学び場としての一面をあわせ持つオプアリそのものについてはどうお考えなのでしょうか。

「このアリーナがあること自体が、街や人に大きな影響を与えていますよね。エネルギーを持ってたくさんの人がここに集まって、またここからエネルギーを持ち帰る。サンダーズはバスケも最高だし、演出も最高だけど、僕が一番好きなのは、ファンの人たちの雰囲気なんです。自然とみんなが立ち上がる瞬間があったり、音楽が止まってもコールが止まなかったり。ポジティブなエネルギーがどんどん広がる、いい循環の中心にオプアリがあるのだと感じます。文化という言葉では言い切れないほどですけれど、確実にいい文化が生まれていますよね」

最後に、クリス氏が考えるオプアリの功績について、あらためて語っていただきました。

「オプアリは街の人たちが誇りに思う場所になっているし、どんどんかっこいいカルチャーが生まれていることが、街の人たちの日常に溶け込んでいる。これって、ものすごい偉業なんじゃないかと思います。僕も、バスケットボールを通してみんなの人生をより豊かにするにはどうしたらいいかと常に考えているんですけど、オプアリは、僕一人じゃ到底できないようなことをやってくれていると思います」

「えいごdeバスケ」開催当日のクリス氏

オプアリが街と人に与えた影響

では、実際に、オプアリの周辺で暮らす方々は、どのように考えているのでしょうか。クリス氏をはじめとするさまざまな人々の想いとともに開催された、「えいごdeバスケ」に参加したご家族に話を伺いました。

一組目は、ご家族でオプアリのご近所にお住まいで、サンダーズの試合をきっかけにバスケが好きになったというお子さんと、そのお父さま。

お父さまは、「もともと自分は、アリーナができたのは知っていたくらいで、バスケの試合にはあんまり興味なかったんですけど、娘が行きたいというから『しょうがないな』と行ってみたら結構おもしろくて、ハマっちゃって」とのこと。

お子さんも、「楽しそうだったから、サンダーズが観たいって言って連れて行ってもらったのは覚えてる」と続けます。「クラスで隣の席の子もよく試合を観に行ってて、学校でも話してる」「サンダーズのグッズとかポスターを見ることが多くなってきた」と教えてくれました。さらにサンダーズについては、「明日も試合を観に行くから、勝ってほしいな」とエールを送ります。

お父さまも、「太田にアリーナができて、だいぶ活気づいてきたと思います。子どもたちもバスケを観たい、習いたいって言うし。サンダーズには、今年こそ優勝してもらいたいですね!」と話しました。

二組目は、オプアリ完成前から群馬クレインサンダーズのファンだというご一家。

お父さまは、「えいごdeバスケの参加案内メールが届いたとき、私のほうがテンション爆上がりで、プレシーズンからずっと試合を観ていて、開幕戦も観に来たので、『オプアリでバスケできるよ!』って、大喜びでした」と話してくれました。

お母さまも頷いて、「近所にオプアリができたおかげで、いつもワクワクできます。特にビジョンを初めて観たとき、とても感動して、『すごいものが群馬にできた』と思い、楽しみが増えました。子どもたちが大きな夢を描けるという意味でも、素晴らしいことだと思います」と話します。

お子さんも、「いつも試合を観に来ると、みんなすごく楽しそうで、雰囲気がよくて、そんなアリーナでバスケができて楽しかった」と笑顔いっぱい。

最後に、あらためてお父さまがサンダーズとオプアリへの想いを話してくれました。

「私たち家族は、サンダーズができたときから応援に来ています。コートサイドに我々しかいないくらい、お客さんが少ない頃から応援していたのが、今は立派なアリーナができて、チケットが取れなくなって、嬉しいような寂しいような気持ち。でも、群馬の子どもたちの憧れになっているのは間違いないので、よかったなと思います。オープンハウスアリーナ太田は試合だけじゃなく、今回のような素晴らしい機会も作ってくださって、本当に嬉しく思いますし、おかげで子どもたちの可能性が大きく広がっていると思います」

このように、オープンハウスアリーナ太田は、太田市やオープンハウスグループ、群馬クレインサンダーズ、そして市民のみなさんの熱量とともに歩んできました。その結果、アリーナはスポーツの枠を超えた「文化の震源地」に、そして、欠かすことのできない「街のハブ」としての役割を担い始めています。

オプアリはただの建造物ではありません。5,000人が集まれる場所というだけでも、群馬クレインサンダーズのホームというだけでもない。試合の日に熱狂が生まれるのはもちろん、日常的に、新たな出会いや体験が生まれる場所です。そこから育まれるつながりや地域への誇りが、街の文化を形作り、そうした営み全体がやがて日本全国へと伝播していく。オプアリは、そんな可能性を秘めているのです。

この場所の可能性をさらに広げ、子どもたちや街のよりよい未来へとつなげていくことが、私たちの大切な使命です。「O-EN HOUSE PROJECT」は、これからも、アリーナを活用しながら、子どもたちの挑戦や地域の発展を応援していきます。また、オープンハウスグループは、オプアリの例のように地域と手を取って社会に新たな価値を生み出す活動を通して、日本全国の挑戦する人を応援していきます。

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